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アルノルフォ [Ristorante Tosca.]




フィレンツェからシエーナ方面に車で1時間ほどの、

コッレ・ディ・ヴァル・デルザColle di Val d'Elsa。

アルノルフォArnolfoというレストランを訪ねます。





コッレ・アルタColle Altaと呼ばれる丘の上の居住地

 






中世の姿をとどめる街並み。






この建物の外壁には






モノクロームの壁画が描かれています。






ズグラッフィートsgraffitoという壁画の手法です。

明るい漆喰の上に暗色の漆喰を塗り重ね、型紙をあてデッサンを写し取った後、線に沿って上塗りの漆喰を削り落とし、明るい下地を出して明暗の図柄を描いていく技法です。

顔料が漆喰に練り込まれていますから耐久性もあり、強い陽光と風雨に晒される外壁にはフレスコ画よりも適しています。

型紙さえあれば壁画家なしでも漆喰職人だけで制作できますから、フレスコ画よりも安上がりという効用もあります。






館の内部は博物館になっています。






これはドゥオーモ広場の鐘楼。




この街で生まれた二人の人物が美術史に名を残しています。

一人は画家チェンニーノ・ チェンニーニ

Cennino Cennini(1370?-1440?)

不幸なことに彼のフレスコ画は確認できるものは一点も残っていないのですが「イル・リーブロ・デッラルテ」または「トラッタート・デッラ・ピッツーラ」“Il Libro dell'Arte” o “Trattato della pittura”(技芸の書または絵画論)という本を著したことで歴史に名を残しています。ジョット直系の絵画技法書として美術技法史の最も重要な書物の一つです。

この本には二つの翻訳があります。

「絵画術の書」辻 茂編訳 石原靖夫+望月一史訳 岩波書店 丁寧な訳注がついています。

http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/2/0003370.html

もう一冊は夭折した画家、中村彝が病床で翻訳した未完の名著をもとに、藤井久氏の訳文を加えて完訳とした中央公論美術出版版「芸術の書」。

http://www.kikuyashoten.co.jp/detail.jsp?ID=0104599718






この街に生まれたもう一人の歴史上の人物はフィレンツェのドゥオーモ、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂Santa Maria del Fioreの最初の設計者として知られる13世紀後半の偉大な彫刻家で建築家のアルノルフォ・ディ・カンビオArnolfo di Cambio(1240/45?-1302)です。フィレンツェのパラッツォ・ヴェッキオやサンタ・クローチェ教会も彼の設計です。

☟彼の彫刻作品を紹介しているサイト

http://www.scultura-italiana.com/Biografie/AdiCambio.htm

☟フィレンツェでこの春まで開催された展覧会「アルノルフォ」のサイト

http://www.arnolfofirenze.it/arnolfo_di_cambio/index.htm

これから訪れるレストラン・アルノルフォの店名は彼に因んで名付けられたもの。






コッレ・アルタColle Alta=高い丘と呼ばれるとおり、街の周囲からトスカーナ風景が見下ろせます。






こちらに見える街並みは100mほど下の現代のコッレ・ディ・ヴァル・デルザColle di Val d'Elsaの街、クリスタル等の産業があります。上下の街を結ぶエレベーターもあります。






さてリストランテ・アルノルフォの入り口です。

Ristorante Arnolfo

Via XXSettemmbre n° 50

-53034 Colle di Val d’Elsa -Siena

Tel /Fax (+39) 0577-920549

http://www.arnolfo.com/

休み:火曜・水曜。1/17〜2/28と7/26〜8/10

営業時間:13:00-15:00/20:00-24:00



Ristorante Arnolfo







自然光が美しい店内。






窓から見える風景。

洋一が30年以上前に描いた「赤い家」という絵を思い出しました。画面の左上の部分です。

☟例によって実景ではなく想像で描いた絵でしたが「こんな風景、現実にあったんだ」と感激。

http://www005.upp.so-net.ne.jp/Firenze/casa_rossa.html






スプマンテ。

カ・デル・ボスコ  フランチャコルタ・ブリュット。

Ca' del Bosco Franciacorta Brut 1998






イタリアでこんな上品なパンに出会えるとは!




メヌー・デグスタツィオーネmenù degustazione(お試しメニュー)として2種のコースメニューがあります。

モメンティ・コンテンポラネイ

MOMENTI CONTEMPORANEI(同時代=現代=の瞬間)€110,00と、

テッリトリオ・エ・トラディツィオーネ

TERRITORIO E TRADIZIONE (領土=郷土=と伝統)€95,00の2つです。

前者は魚介、後者は肉料理です。この日は赤ワインを頂きたかったので後者をセレクト。




その「テッリトリオ・エ・トラディツィオーネ」のコースから

「伝統的」という言葉のイメージを見事に裏切る個性的なお皿が続きます。



これは前菜の前菜






「トマト」。パッパ・アル・ポモドーロという田舎料理ということになっていますが、見事に洗練されています。

小鉢の右はカリカリに揚がった茄子の天ぷら。そのとなりはトマトのミッレ・フォーリエ(ミルフィール)、奥は小さなトマトの中にモッツァレッラが詰っています。

Pomodoro:

pappa al basilico,Pachino con mozzarella,melanzane crocante e millefoglie con acqua di pomodoro






とても美味しかった「鳩」。フォアグラ添え。ここまでが前菜です。

Piccione:

madaglione farcito al fegato d'oca,petto rosato,coscio crocante e crocchetta di ali con composta di cipolle rosse






プリモの「ラヴィオリ」です。

Ravioli:

di melanzane viola al pomodoro fresco,tortino di ricotta con cannolo croccante e salsa al dragoncello



こちらが上のサイドディッシュのカンノーロ。






セコンドの「キアーナ牛」。絶品。

Manzo Chianina:

tartara con gelatina di peperone e erbe aromatiche,taglio con patate farcite e salsa ai peperoni dolci






「チーズのお皿」。

Formaggi:

Pecorini toscani prodotti a latte crudo dalla fattoria Corzano & Paterno e caprini biologici dell'Azienda Agricola Santa Margherita






ドルチは「ヴィンサント」。普通のレストランではグラスに入ったヴィンサントに固いビスコットを浸して頂くだけのものなのですが…。最後まで予想を楽しく裏切る演出に大満足の一日でした。

Vinsanto:

con cialda croccante alle mandrle e perfetto ai cantucci,crostata con crema ai pinoli e gelato al Vinsanto






少しだけ残っているワインはモレッリーノ・ディ・スカンサーノ

MORELLINO DI SCANSANO POGGIO VALENTE Fattoria le Pupille 2001 €50,00






シェフ、ガエターノGaetanoさん。芸術家肌という言葉がぴったりのシャイで少年の純粋さを持ち続けている人と言う印象でした。

高級感はそのままに肩のこらない心地よいサービス。ソムリエでもあるお兄様のジョヴァンニGiovanniさんの存在も大きいと思います。




おまけです。

実は一週間ほど後、取材班と一緒にアルノルフォを再訪しました。

その時は魚介の「モメンティ・コンテンポラネイ」のメニューを選んだのでそちらもご紹介します。






前菜の前菜。






これも前菜の前菜その2。






「海老」。

Gamberi:

rossi marinati al ginger,dorati su gelatina di melone con gallinella di mare gratinata alla menta






「手長海老」。

Scampi:

carpaccio con pesche nettarine,hamburger erbe fini,dorati con pesche caramallate






「アンコウ」。

Rana Pescatrice:

madaglione dorati con gazpacho,ostrica selvaggia e insalata con sorbetto al basilico






そのサイドディッシュの牡蠣入りのガスパチョ。ここまでが前菜です。






プリモの「タリオリーニ」。サイドディッシュ付き。

Tagliolini:

con zucchine in fiore,julienne di calamari,gamberi gobetti e vongole veraci con timballo croccante






セコンドの「カジキ」のフィレ。サイドディッシュはカジキのカルパッチョ。

Pesce Spada:

carpaccio profumato al lime,filetto con capperi e origano di Pantelleria ai fagiolini verdi






ドルチ。左はザバイオーネ、右はカンノーロですが見た目もかなり前衛的。

味も文句無しに素晴らしく、驚くほど軽い食感も刺激的でした。




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コメント 24

neko

歴史のある建造物、壁画もあって凄そう。
ただいつ崩れるか心配な場所ですが・・・
歴史的なのは、やはりフィレンツェの近くだからでしょうね。
料理もおいしそう。こういう歴史のある場所で食べるとさらに味が美味しくなりそう。
by neko (2006-08-06 21:54) 

yk2

フィレンツェからシエナへ向かうバスの車窓からの風景を思い出しながら読みました。1時間走るってことはあと30分位でシエナ着くらいの位置って所でしょうか?。中世の街並みがそのままですね。う~ん、どの写真を見ても今すぐ行きたくなっちゃう。

しかししかし、こののどかな田園風景の中に在るレストランのお皿の洗練具合といったら驚きですね。なんだかパリの星付きレストランみたい。美味しそうでめちゃくちゃ羨ましいー!。今日の気分だと、僕なら魚介のコースかな~(よだれ)。
by yk2 (2006-08-06 22:05) 

TaekoLovesParis

博物館の外壁には古い壁画が残るようなシエナにこんなモダンなレストラン。
最近のフレンチにも似ていますね。フレンチがマネしてるのかな?
四角いお皿、東京のフレンチでもはやりですし、ドルチェのお皿にチョコで絵を描いたり、ナッツを散らしたりもよく見かけます。
前菜の前菜はフレンチのアミューズですね。でも量が違う!(うらやましい)
どれも洗練されていて、とってもおいしそう。特に海老。。
ガスパチョの中身が牡蠣だけど、今のシーズンでも採れるんですか?
プロのメイコさんがお選びになるお店、さ・す・が、です。
by TaekoLovesParis (2006-08-07 00:07) 

あーろん

鐘楼、通りの奥に見えた時は「何でこんな路地に?」
って思いましたけど、ちゃんと広場があったんですね
ラビオリとカンノーロにのっかってるメレンゲみたなのに
味がついてるのかがちょっと気になりました
どれが一番って決められないほどおいしそうな料理達
すごいよガエターノさん!
by あーろん (2006-08-07 03:40) 

柴犬陸

アリノルフォですね。
しっかりと頭に叩き込みました。
この味はぜひ堪能しなければ。。
って、でもどうやって?
by 柴犬陸 (2006-08-07 08:27) 

★由佳★

日本にはないような風景の数々…。
食べ物もおいしそうです><
by ★由佳★ (2006-08-07 18:21) 

anthurium

おいしそうな料理もたくさん、素敵な景色もたくさん。
その中でも 『窓から見える風景』 が心に残ります。
by anthurium (2006-08-08 02:10) 

yoku

ウーン素晴らしい!
イタリアっていいなー。
by yoku (2006-08-08 02:18) 

STELLA

素晴らしいお料理のオンパレード。
芸術ですね。お店の雰囲気もピュアでいい感じ。
by STELLA (2006-08-08 05:23) 

Minovsky

窓から見た風景が、本当に絵画のようですね。
トスカーナ、また行ってみたいです。
by Minovsky (2006-08-08 05:53) 

mikachan

イタリアに来て以来、滅多にこういうレストランに行ってません!というか高くて行けないし、意外と少ないですよね。リッチなトスカーナの食卓。素晴らしい~!
by mikachan (2006-08-09 18:51) 

Bijoux

素敵な建築物ー♪っと喜んだのも束の間。。。
美味しそうなお料理に目は釘付けです(笑)
by Bijoux (2006-08-09 20:24) 

とらion

福井洋一さん こんばんは。
上の重厚な建物と下の食事
何か、そんなに硬い大きい献立とは思えませんが
重い、固い感じがするのは不思議ですね。
by とらion (2006-08-10 21:40) 

あやっぴぃ

中世から止まってしまったかのような歴史をさせる町並みと、
想像力の結晶のような、素晴らしいお料理の数々...。
こういう世界が現実にあるなんて、感激ですね!
by あやっぴぃ (2006-08-10 23:02) 

maam

映画に出てきそうな、素敵な町並みですね。
こんな所が、身近にあるなんて、うらやましいです。
そして、時間をかけてゆっくりと、目でも楽しみながら、お料理を味わう。
そんなこと、最近したことがない…、です。
plotさんのところで、楽しませていただきます。
by maam (2006-08-11 22:37) 

toraneko-tora

こんな街っていいなぁ~
いっけねぇ!!! ご無沙汰のお詫びに来たこと忘れちゃいました   改めまして
ご無沙汰しました   今朝(8/12)から再開しました   只今は、皆様のところにご挨拶に回っております   後ほど改めてお伺いします
by toraneko-tora (2006-08-12 05:49) 

ツカ

街並みの風景、ステキですね~♪
また、料理が芸術品ですね!
凄すぎる!
by ツカ (2006-08-15 00:02) 

himika

おいしそう!!
お料理の盛りつけが美しいですね。
色と形の組み合わせが絶妙ですね。

ちょっとずつ色んなものが出てくるのが
日本の懐石料理に近いかも。
by himika (2006-08-16 23:16) 

plot

皆さん、長くて重い記事にお付き合い頂き、コメントとnice!もありがとうございました。コメントのお返事、遅くなってごめんなさい。
by plot (2006-08-17 04:39) 

plot

nekoさん、
<いつ崩れるか心配な場所ですが>イタリアも火山が多く地震が心配ですが、プレートの沈み込みや活断層が原因の地震は日本よりもずっと少なかったのでしょうね。古い街は固い地盤の丘に築かれている場合が多いようです。でもいったん地震があると石造りの古い建物が多いので被害も甚大です。1980年の南イタリアの地震では5千名近くの方が亡くなっています。97年9月のウンブリア・マルケ地震ではアッシジが大きな被害を受け、02年10月モリーゼ州の地震で学校の屋根が崩壊して多数の児童が亡くなる痛ましい被害がありました。
<歴史的なのは、やはりフィレンツェの近くだからでしょうね>
Touring Club Italianoのガイドブックによると「1000年に精巧な用水路が引かれて、羊毛紡績、製紙、後にガラス産業が盛んになった」そうです。文化的にはフィレンツェとシエナの両方の影響を受けているようです。y

yk2さん、
<あと30分位でシエナ着くらいの位置って所でしょうか?>
正解です。ここはもうシエナ県。実際はもう少し近いかも知れません。y
<なんだかパリの星付きレストランみたい>
これも正解。というのは帰宅後、手元のガイドブックをいろいろあたってみたら96年版の古いミシュラン・イタリアにちゃんと*ひとつ付いていました。その後*×2の時期もあったようですが現在は不明。料理界では有名なお店らしく、日本から修業に訪れる若者も少なくないようです。m

TaekoLovesParisさん、
さすが目のつけどころがTaekoさん。<フレンチがマネしてるのかな?>は微妙なところですが影響しあっているとは言えるでしょうね。ヌーヴェル・キュイジーヌの成立に辻静雄の存在が大きいように、ガエターノさんも日本に何度も訪れて京懐石を始め日本料理から多くを学んだと話されていました。y
<四角いお皿、東京のフレンチでもはやりですし>も同感。新鮮な印象を求めてなのでしょうが、これだけ流行ってしまうと…。<ガスパチョの中身が牡蠣だけど、今のシーズンでも採れるんですか?>夏は牡蠣の産卵期で痩せて美味しくないというのが常識ですが、日本に冬場の養殖 マガキ と夏場の天然イワガキがあるように、夏が旬の牡蠣がヨーロッパにもあるようです。この後パリでも頂きました。m

あーろんさん、
<ちゃんと広場があったんですね>広場はイタリアの町にはマル必ですね。小さな町にも必ず広場はあってご年配の方々が集っている風景に出会います。<ラビオリとカンノーロにのっかってるメレンゲみたなのに>は、しっかり味=薄味のコンソメ味=がついていましたよ。ラビオリに添えられているのは超薄切りの茄子の素揚げです。ガエターノさんの繊細な感覚と作り込みの情熱には本当に感激しました。m

柴犬陸さん、
<でもどうやって?>バス便があるのでレンタカーでなくてもOKです。SITAというバス会社のポッジボンシ、コッレ・ヴァル・デルザ経由(via Poggibonsi,Colle Val D'Elsa)フィレンツェ⇄シエナ便です。フィレンツェ発はサンタ・マリア・ノヴェッラ駅の南側のアウトスタツィオーネ・シータAUTOSTAZIONE SITAから。フィレンツェ⇄シエナ直通便は停まらないので注意です。y

★由佳★さん、
<日本にはないような風景>確かにここには世界のどこにも無い風景があります。でもかけがえのない心に染みる風景は日本にもありますね。★由佳★さんは若いからこれからいろいろな風景に出会うと思います。y

panda_pandaさん、
<窓から見える風景>の不思議な懐かしさ、無意識に探していたものが突然目の前に現れたような感動でした。y

yokuさん、
<イタリアっていいな>イタリアの魅力に触れる度に、この国はイタリア人だけのものにしておくのはもったいないとイタリア人が聞いたら怒られそうなことをつい思ってしまいます。y

STELLAさん、
<お店の雰囲気もピュアで>はその通りでした。とくにガエターノ+ジョヴァンニ兄弟の誠実な人柄が印象に残りました。m

Minovskyさん、
<風景が、本当に絵画のよう>絵描き泣かせってこのことです。キャンバスの上に作ろうとしている世界よりも、目の前の風景のほうが圧倒的に豊かで完璧に美しいわけですから自信を無くすのが関の山です。風景の名作がヴェネツィア派に多く、トスカーナ派が人物画主体なのはそんな理由かも知れません。y

ミカチさん、
<高くて行けないし>実際、そうですね。ユーロ高で「東京のイタメシよりは安い」とも言えなくなりました。仕事絡みでない時は「先行投資」と自分に言い聞かせて目をつむって清水の舞台から飛び降りてます。m

Bijouxさん、
<美味しそうなお料理に目は釘付けです>目を奪われるビジュアルでしたが食べても実際おいしかったです。Bijouxさんの758も美味しいものがいっぱい。お互い食べすぎに注意しましょう。m

tigerkitaさん、
<重い、固い感じがするのは不思議ですね>伝統の重さってやつなのか、あるいは求道者的な厳しさがそう感じさせるのか、ミシュランの*をめぐる見えない火花が飛び交っているのか…確かに写真からはそんな1mmもゆるがせにできないような緊迫感も伝わるかも知れませんね。料理の完成度の高さと言えるかも知れません。でも実際はとても落ち着いた柔らかな雰囲気のお店でしたよ。y
by plot (2006-08-17 04:40) 

plot

あやっぴぃさん、
<こういう世界が現実にあるなんて>僕も感激しました。観光客(自分をさしおいてですが)の少なさもあって、自然な生活感とゆったり静かに流れる時間が何より印象的でした。y

maamさん、
<映画に出てきそうな、素敵な町並みですね>映画といえば97年の晩秋、アレッツォArezzoの街の広場で見慣れない銅像を見かけました。台座の周りには戦争映画に出てくるような土嚢が積み上げられています。眺めていたら、街の人が笑いながら話しかけてきました。「偽物だよ。触ってごらん」銅像を叩くとパコンとプラスティックの響き。「有名な喜劇役者が映画を撮っていたんだ」とのこと。翌年公開された「ライフ・イズ・ビューティフルLa vita è bella」。自転車に乗ったロベルト・ベニーニRoberto Benigni(ベニンニのほうが原音に近い)がニコレッタ・ブラスキNicoletta Braschiと2度目に出会う広場でした。ところでこの街コッレ・ディ・ヴァル・デルザが舞台になった映画は知りませんが「ブラザー・サン、シスター・ムーン」と「ムッソリーニとお茶を」には隣町のサン・ジミニャーノSan Gimignanoが出てきます。y

toraneko-toraさん、
再開フランスの旅も快調ですね。楽しみに見ています。y, m

ツカさん、
<料理が芸術品>ですよね!イタリアの超人的な技芸の伝統。ミケランジェロ、ベルニーニから現代の天才的な外科医やF1マシーン、そして料理の世界まで、しっかり受け継がれているって思います。y

himikaさん、
<日本の懐石料理に近いかも>始めに出てきたパンの中にミニチュアサイズのクロワッサンがありました。次は何が飛び出すの?とワクワクさせてくれる予告編という感じ。懐石にも通じる洒落た遊びの感覚かも知れませんね。m
by plot (2006-08-17 04:41) 

tonpoo

とってもステキなレストランですね。
高い丘からの眺め、結婚式を挙げた教会もそんなところにありました。
トスカーナの田舎?の風景は見るだけで癒されるようです。
あ~なんだか現実を放り出して今すぐ飛んで行きたくなりました・・・
by tonpoo (2006-08-17 09:31) 

Ikesan

トスカーナの風景も見事ですが、建物の間見える風景の写真は、こけし君もあきれるほど、私の好きな構図です。
それ以上に、料理の写真はほんとに涎が垂れてきます。。
by Ikesan (2006-08-19 01:06) 

plot

tonpooさん、Ikesan、コメントありがとう!
tonpooさんの結婚式、どんな街だったのでしょう?ちょっと気になります。トスカーナ風景は自然ではなく人間が長い年月をかけて作り上げたものですね。こんな完璧な風景の設計者は生きるための人間の日々の営みというわけですが、本当にとても不思議です。日本の棚田の風景のようなものでしょうか。kesan のオランダにも素敵な街並の風景がありますね。秋葉原や新宿の雑踏にエキゾチズムを感じるヨーロッパの方もいるようですが、やはり日本の地方都市に辛うじて残る伝統的な美しい町並みが愛おしく感じます。
by plot (2006-08-19 18:50) 

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